2020年06月

自然健康塗料を使うことのメリットとデメリットとは?

自然健康塗料は、赤ちゃんが誤って口に含んでも大丈夫な程の安全性と、サラッとした肌触り、そして、味わいのある色合いが魅力の塗料です。当社では、無垢の床材にリボス社の自然健康塗料仕上げをお勧めしています。ここでは、そんな自然健康塗料の魅力をお伝えします。

一般的な塗料にはどんなものがあるの?

 現在の日本で一般的に使用されている塗料は、ウレタン系等の化学合成塗料です。

品質が安定しており丈夫で長持ち、何よりも価格が安い為、特に指定しない限りは化学系が用いられます。

化学系の中でも油性と水性があり、シンナー臭さが強いのが油性、そんなに臭わないのが水性と思って大丈夫です。

耐久性や速乾性、素材への適応性、臭いの影響を考慮して油性と水性から選択しています。

現代の住宅環境問題:シックハウス症候群

塗料によるシックハウス

 今では知らない人がいないくらいになったシックハウス症候群という言葉があります。

家やオフィスなどの建物の中にいると気分が悪くなったり様々な悪影響が引き起こされる症状を指す言葉です。

問題が発生した当時は原因不明でしたが、有害な化学物質(ホルムアルデヒドなどのVOC:揮発性有機化合物)が揮発することで症状を引き起こすことが知られています。

現在の住宅は、床材、壁紙、外壁等あらゆるところに化学系の材料が使われています。今回のテーマにもある塗料も化学系の材料が使われている代表的なものです。

建築基準の厳格化により、一定のレベル以下に有害物質は抑えられているはずですが、アレルギー症状を訴える人は後を絶ちません。

 

自然健康塗料の開発の経緯とは?

自然健康塗料

 当社ではドイツのリボス社の自然健康塗料を扱っています。そのリボス社が世界初の製品を生み出すきっかけとなったのが、前述の今で言う「シックハウス」です。

そんな言葉は当時はありませんでした。

学校に行くと気分が悪くなり家に帰ると元に戻る症状を訴える子供たちが多発したことから、学校側から相談を受けたリボス社は原因究明に努め、学校にとどまらず、建材などから有害な化学物質が揮発していることが原因と突き止めました。

このことから、高濃度の化学溶剤を含まず、ホルムアルデヒド等を拡散しない、人や環境にやさしい塗料の開発に取り組み、現在に至ります。

自然健康塗料のメリットとデメリットとは?

メリット① 安全性

 一般的な塗料は合成樹脂や化学物質を原料としています。

リボス自然健康塗料は、植物由来の亜麻仁油という亜麻の種からとれるオイルを使用して作られています。

なので、リボス自然健康塗料は、赤ちゃんが誤って口に含んでも大丈夫という代名詞が付いたほどの高い安全性を誇っています。

ペットのいるお宅にも最適だと思います。

メリット② 木の呼吸を妨げない。木部の保護と調湿性

 一般的な合成樹脂を使った塗料では、木部の表面に膜を張ったような仕上がりになります。

一方、リボス自然健康塗料は、木に深く浸透し、木の呼吸を妨げず、木が本来持つ調湿性を妨げないので、木部の保護にも役立ちます。

一般的な床材との差は実際に触れてみると簡単に分かります。

夏場に自宅の床を素足で歩くとベタっと付いてくることは経験があるのではないでしょうか。

リボス自然健康塗料で塗装した床の場合、サラッとしていて、直接床の上に寝転んでもベタつく感じはありません。

メリット③ 美しくてあじわいのある仕上がり

 リボスでは天然系の顔料や植物色素を使い作られているため、素材の無垢材の良さを引き出して心に馴染む美しい仕上がりになります。

デメリット① メンテナンスは必要

 現代の建材はメンテナンスフリーを謳っているものも多いですが、自然系はどうしても風化劣化が生じます。(ただし、その過程は、如何にも自然で味わいがあり、不快なものではないことは述べておきます。)

自然健康塗料の良さと美しさを保つためには、日頃のお手入れも重要です。

グラノスのような天然成分100%ワックスを使うのが良いと思います。雑巾がけの要領でやってもらえば、ナチュラルなワックス効果を持続できます。

また、自然素材である以上、10年以上経てば傷や汚れが目立つ状態になっているかもしれません。

その際は、同じ塗料で再塗装するのがお勧めです。塗装前に#180~#240のサンドペーパーで下処理するときれいに仕上がります。

DIYも可能ですので、自分好みに仕上げてみてはいかがでしょうか? 

デメリット② 施工にひと手間かかる

 きれいに仕上げるためには、サンドペーパーによる下処理、塗布後のふき取り、また、状態や好みに応じて重ね塗りが必要になります。

デメリット③ 価格が高い

 一般的な塗料に比べると高いです。参考までに10リットル缶(1回塗りで140平方メートル分相当)で定価¥46,300(税別)になります。

まとめ

 これまで自然健康塗料のメリットとデメリットをご説明してきました。当社ではDIYのための塗料販売やアドバイスも行っております。

ご自分でやれば、より一層の愛着がわくのでないでしょうか? 

また、天然の漆喰材や自然素材の壁紙等も扱っていますので、興味のある方は是非、お問い合わせください。